1.44億人が移動するレバラン2026、インドネシア政府が無料高速を大開放

文化・宗教

インドネシアのレバラン(ムディック)は、まさに国家を挙げた大移動ですね。1.4億人が動くという数字は、日本の総人口を上回る圧倒的なスケール感です。

トランス・ジャワとトランス・スマトラの最新状況を反映し、旅行者への警告も含めた整理されたMarkdownを作成しました。


【交通】2026年レバラン帰省:新設6区間・約198kmの高速道路が無料開放へ。1.4億人の大移動に対応

インドネシア政府は、2026年のレバラン(断食明け大祭)帰省シーズンに伴う混雑緩和策として、建設中の高速道路を含む新規6区間(計197.87km)を無料開放することを決定しました。過去最大規模のインフラ支援により、ジャワ島およびスマトラ島の帰省ラッシュ緩和を狙います。

無料(機能的)開放される主要6区間

これらは「機能的運用(Fungsional)」として、舗装が完了した区間を暫定的に無料で開放するものです。

トランス・ジャワ(ジャワ島縦断)

  • ジャカルタ〜チカンペックII南(Japek II Selatan): 54.75km(ジャカルタ〜バンドン間の渋滞緩和の切り札)
  • ジョグジャ〜バウェン: 4.85km(アンバラワ〜バウェン区間)
  • ジョグジャ〜ソロ: 11.48km(プランバナン〜プルウォマルタニ区間)
  • プロボリンゴ〜バニュワンギ: 49.68km(東ジャワの最東端へ向かう第1期区間)

トランス・スマトラ(スマトラ島縦断)

  • シグリ〜バンダ・アチェ 第1セクション: 24.67km(パダン・ティジ〜スリウムン)
  • ボチミ高速(ボゴール〜スキアブミ)第3区間: 4.9km(チバダック〜カランテンガ)

予測される1億4,390万人の「ムディック(帰省)」

運輸省の最新調査によると、2026年の移動者数は前年を上回る1億4,390万人に達する見込みです。

  • 集中期間: 2026年3月12日 〜 3月28日
  • 出発ピーク: 3月13日(金)、3月18日(水)
  • 帰還ピーク: 3月24日(火)、3月28日(土)

旅行者・ビジネス層へのアドバイス

この期間の移動は、通常の数倍の時間がかかることを覚悟する必要があります。

  • 交通規制: 主要高速道路では「ワンウェイ(一方通行)」や「コントラフロー(逆走車線利用)」、および3軸以上の大型トラックの通行制限が実施されます。
  • 空の便: 空港も極度に混雑するため、国内線は通常よりさらに余裕を持ったチェックインが必須です。
  • ホテル予約: 帰省先の中間地点(チレボン、スマランなど)のホテルは数ヶ月前から満室になります。

✍ 筆者あとがき:もはや「移動」という名の国家的プロジェクト

1.4億人が一斉に故郷を目指す――。日本のお盆も大変ですが、インドネシアのレバランはもはや「民族移動」という言葉が相応しいスケールです。

今回無料開放される198kmもの道路は、本来なら政府にとって貴重な収益源。それを「無料」にしてでも流さないと、ジャワ島全土が巨大な駐車場になってしまうという危機感の表れでもあります。特にジャカルタ〜バンドン間を45分で結ぶという「Japek II 南」の暫定開通は、毎年地獄の渋滞を見てきた身としては、一筋の希望の光。

もしこの時期にジャカルタにいるなら、無理に遠出はせず、静まり返った「空っぽのジャカルタ」を贅沢に楽しむのが、実は一番スマートな過ごし方かもしれません。渋滞が消えたスディルマン通りを眺めながら、故郷へ急ぐ人々に思いを馳せる……。それもまた、2026年のインドネシアを象徴する風景です。

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